

海そのものを“食べる” 海塩 小樽の塩 粉雪と、白銀ポークの『ダブルテロワール』
白銀ポークは、ビィクトリーポークが北海道の清らかな湧き水と土地由来の飼料で育んだ豚肉、そして北海道の清らかな海水を使った海塩のみで作られる特別な缶詰です。豚肉は前述の通り北海道の大地で育まれたものですが、もう一方の『海塩』にも秘密があります。
この記事では、白銀ポークに使用されている『小樽の塩 粉雪』をご紹介いたします。

抜群のミネラルバランスを保った小樽の海水。白銀ポークに使われる海塩『小樽の塩 粉雪』は、この海水そのままのミネラルバランスを維持する。
自然の恵みを余すところなく閉じ込めた『海の結晶』
北海道の起伏に富んだ小樽の海岸線沿いに位置する小樽海水塩研究所では、自然の恵みに敬意を払い、古くから伝わる技術と新しい発想をもとに、新たな製品を日々生み出しています。
そうした試みで生まれた傑作の一つが、『小樽の塩 粉雪』です。
小樽海水塩研究所は日本海の清らかな海水からミネラルを維持したまま、まろやかで素材の味を生かす事ができる、シェフや料理愛好家が絶賛する塩『小樽の塩 粉雪』をつくり出しました。
小樽の海は、海産物の多さからもわかる通り純度の高さで有名であり、この地域のもつ海洋学的条件に加え、しっかりと環境管理がなされている事から、小樽の海水から生まれる海塩は豊富なミネラルを含みます。一般的な塩の精製過程では、天然のミネラルが除去されるような効率的な過程を経る事が多いですが、小樽の塩粉雪は、海のミネラルを余すところなく保存する、熟慮を重ねた工程から生まれます。
小樽の塩を際立たせているのは、製造の第一段階である10ミクロンの極細フィルターによる濾過から始まります。この精密さにより、海水の有益なミネラルを保持したまま、小さな不純物まで取り除くことができるのです。
この濾過工程は不純物浄化とミネラルの保存の完璧なバランスで成り立っており、海水のミネラルバランスの自然な複雑さを維持しつつ、塩としての安全性を確保しています。

白銀ポークに使用される海塩『小樽の塩 粉雪』がつくられる、小樽海水塩研究所。
職人による伝統と、北後志地域の『ダブルテロワール』
小樽の塩 粉雪は、伝統的な製塩技術と近代技術の両方によって生まれます。
清らかな小樽の海水は上記の繊細なろ過を経たのち、しあげの釜で慎重に水分を蒸発させる工程に進みます。ここでは、職人の技術と経験が問われます。
高温で瞬間蒸発させることが多い精製塩とは異なり、小樽海水塩研究所では、水分の蒸発にじっくり時間をかけます。
緩やかで繊細な作業により塩の結晶が自然に形成され、小樽の塩 粉雪の特徴である絶妙なミネラルバランスが保たれるのです。
すばらしい質感とミネラルバランスを維持する事で、塩はどんな素材とも相性の良い海塩として完成します。
「小樽の塩 粉雪」は、その結晶の見た目と製造工程の繊細さの両方を見事に表現したネーミングだと言えるでしょう。
白銀ポークも、この塩が味わいの決め手となっています。一方の豚肉は北後志地域の大地で育まれた豚を使用し、もう一方の塩は小樽の海底由来のミネラルを含んだものです。白銀ポークは、大地と海という2つのテロワールを合わせて味わう事ができる、『ダブルテロワール』の商品となっています。
更に、ギフト商品に同梱されている網走のしじみを使ったしじみポン酢を合わせる事で、ALL北海道の贅沢な味わいを楽しむ事ができます。

純度の高さで有名な、小樽の海。小樽の塩 粉雪は、海水の豊富ミネラルのバランスを維持する。
深く豊かな風味
小樽の塩 粉雪の特徴は、なんといってもその風味にあります。
一般的な食卓塩はナトリウムの鋭い噛み応えを感じますが、小樽の塩 粉雪は口に含んだ瞬間から、ミネラル由来の豊かな味の変化を楽しむ事ができます。
最初に感じるのは穏やかな塩味で、その後ほのかな甘みと酸味、そしてマイルドな辛味が口の中で徐々に広がります。
この豊かな味わいは、塩が結晶化した後に残るミネラル豊富な液体である『にがり』が重要な役割を果たしています。
一般に流通している多くの塩の製塩工程ではにがりを完全に取り除いてしまいますが、小樽海水塩研究所の職人たちは、にがりが残るように製塩します。
それによって、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどの有益な微量元素を含むミネラルの含有量が、通常の塩よりも高くなるのです。
これらのミネラルは豊かな風味を生み出すだけでなく栄養価も高め、人体に最適なミネラルバランスを整える事にも役立ちます。

にがりを残すように製塩する、職人たちの技術。
『海』それ自体を食べる
当サイトのコン・ポーク商品『白銀ポーク』との相性の面において、小樽の塩 粉雪は決定的な役割を果たします。
これには、いくつかの理由があります。
まず、塩のきめ細かい雪のような質感が、豚肉全体に塩分を均一に行き渡らせ、安定した味付けが可能になります。これは、塩の浸透が風味と保存性の両方に影響するコン・ポーク『白銀ポーク』には、代えがたい長所です。
第二に、小樽の塩のミネラル要素が、肉の自然な風味を生かしたまま引き立てる事が挙げられます。
世界を見れば豚の脂身と塩から生まれる料理は多くありますが、白銀ポークにおいても、小樽の塩 粉雪のほのかな甘みが濃厚な豚の脂身を引き立て、穏やかな塩味が最終的な味わいに深みを加えます。
また、複数のミネラルの存在が、調理中の肉の柔らかさと水分保持を手助けします。
第三に、小樽の塩に含まれるバランスの取れた苦味が、コン・ポークの濃厚な味わいにキレの良さをもたらします。これは、コン・ポークの濃厚な味わいの料理には特に相性が良く、食べ終わるまで飽きの来ない、後引く美味しさを演出します。
また、小樽の塩 粉雪は、味わいの長所だけではなく、周辺環境や健康への配慮という点においても優秀な食品です。
小樽の塩 粉雪に使われている伝統的な製塩方法は、工業的に生み出される精製塩の製造よりも少ないエネルギーで製塩する事が可能です。
丁寧な濾過とゆっくりとした蒸発プロセスにより、地元の海洋生態系への工業的な環境負荷も少ないと言えるでしょう。
小樽の塩 粉雪は、多くの市販の精製塩とは異なり、小樽の塩 粉雪は固結防止剤などの科学的な成分を一切使用していません。この純度の高さにより、シェフや家庭料理人がミネラル豊富な海塩だけを使用していることを意味します。
小樽の塩 粉雪の結晶構造と溶解性は舌触りや食品への溶け方にも影響し、より正確に料理の味わいをコントロールする事にもつながります。
小樽の塩 粉雪は、海水に含まれるミネラルをすべて含んでおり、その多くは人間の健康に不可欠な役割を果たします。
『海』それ自体を食べる事と同じといっても過言ではないでしょう。

きめ細かい雪のような質感。海水に含まれるミネラルをすべて含んでいる。
今後に向けて
小樽の塩 粉雪は、単なる高級調味料にとどまりません。
今後、天然資源と料理の伝統を尊重する伝統的な食文化への幅広い貢献が期待されています。
小樽海水塩研究所の、取り組みは、伝統工芸が本質的な特徴を損なうことなく、いかに現代のニーズに適合させることができるかのモデルを提示しています。
職人技を駆使した食品への関心が世界的に高まる中、小樽の塩 粉雪の存在は、塩づくりの未来、伝統と革新のバランス、自然の品質の保持と安定した品質の確保など、我々に魅力的な選択肢を提供してくれます。
白銀ポークというギフト製品における活躍は、その一端と言えるでしょう。
コン・ポークのような塩が重要な役割を果たす料理において、ディティールと自然的プロセスが、商品の価値そのものを作り出すことができることを我々に教えてくれます。
当記事では工業的な精製塩を引き合いにだしてきましたが、それは工業的な精製塩が自然的プロセスで生まれた海塩に劣るという事では全くありません。海塩には、独自の工程により多くの特徴が付加されているという事を、味わって知っていただきたいのです。
仕上げの釜での辛抱強い作業が、その苦労に見合った価値を生み出している事が、白銀ポークという商品の味わいを介して伝われば幸いです。
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